硫黄含浸コンクリート

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特徴  

 この研究は、コンクリートの凍結融解・スケーリングなどの耐久性を向上させ、コンクリートの強度を増加し、低恒温で液体となる硫黄を用いて、ポリマー含浸コンクリートと同等な品質で、安価且つ簡単に製作できるものを開発しました。

.(1)硫黄含浸 コンクリート

硫黄性質を利用してコンクリートの性質を変える研究は古くからなされている。                
(1).吹きつけ加工
コンクリートの表面に硫黄を含む材料(硫黄40%〜20%、石灰石20%〜5%、3号〜7号珪砂30%〜40%、フライアッシュ5%)を吹き付ける加工する方法。  硫黄の性質を捉え効果を得るために硫黄に加工を
加えたものを使用する。

(2)
.コンクリートの配合に硫黄粉末を添加剤として加え、加熱混合をする。
アスファルト加工と同様に骨材を加熱し、混練りする。  硫黄は温度の範囲で性質を変えるので添加剤等を加えて硫黄が全体に均一になるように管理する。

(3)
.コンクリート含浸工法
@コンクリート基材に溶融硫黄を含浸する方法等がある。  効果としては耐酸性、凍結融解、耐久性向上があげられている。  応用範囲には工場製品や再生骨材等が考えられる。基材が緻密なものは含浸し難い。

下写真はコンリートに含浸させた例

平板基板 硫黄層に浸す 含浸後の平板 テストピース断面


A
空隙を持つコンクリートは短時間で含浸が終了できる。  普通のコンクリートは時間によって含浸率が増大するが、コンクリートの線密性によつて、含浸率が限定されることが分かつた。

B
硫黄含浸によリコンクリートの圧縮と由|ナ強度を向上することができる。

C
コンクリートの強度増大率は硫黄含浸率に左右される。  元の強度が弱いコンクリートの強度増大率が高い。


D硫黄の結晶


E 浸漬含浸方法


  浸漬含浸方法は図−2に示す。硫黄が入っている容器を加熱し、硫黄が液体状態になってから、その温度を保つ。
 予め110℃加熱乾燥したコンクリートガラを容器に投入し、液体硫黄に30分浸漬した後、引き出す。  含浸したコンクリートガラは含浸再生骨材とし、含浸再生骨材の硫黄含浸率を求める。




A). 吸着含浸方法

  吸着含浸方法は図−3に示す。先にコンクリートガラを容器に投入し、コンクリートを110℃まで加熱  乾燥を行なう。
 浸漬含浸試験で求めた含浸率によって計算した硫黄量を容器に投入し、硫黄がなくなるまで回転し  ながらコンクリートガラに吸着させる。出来上がったコンクリートガラも含浸再生骨材として物理試験を 行なう.
.



(2).硫黄を利用した再生骨材
 
コンクリート破砕粒に硫黄を含浸させて再生骨材として利用しようとする実験。

 ここでは実験の概略についてのみ述べる。

ほかの研究結果によると、コンクリートガラの粒径が大きくなるにつれて密度が小さくなり、吸水率は大きくなっている2)。従って、今回の骨材硫黄含浸試験の対象とするコンクリーガラの粒径は4020mm205mm二種類とする。含浸方法も浸漬含浸と吸着含浸の二種類とする。


  2.樹脂含浸コンクリート(PIC)

 樹脂含浸によるコンクリートの高品質を目指し、主に捨て枠として利用する製品及び繊維コンクリート吸音版として応用されて いる。
 詳しくはグループ会社 ::マテラス.青梅工業株式会社のHP  をご覧ください。

捨型枠の組み立て 生コン投入 型枠補強の取外し
型枠補強の取外し

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